スケールメリットとは・意味
スケールメリット
カテゴリ:フランチャイズ・代理店
スケールメリットを英訳すると、scale meritと表記されます。直訳すると「規模の長所」となりますが、独立開業と何か関係があるの?とイメージが湧いてこないと思います。経営学や経済学では「規模による利益」という意味で使用されることが多いようです。段々とイメージがしやすくなったかでしょうか?
では、フランチャイズ・代理店の独立起業において、スケールメリットの意味とは?
「規模拡大による費用低減、もしくは売上拡大」になります。
費用低減は固定費に起因しているのですが、生産量・販売量が増えても固定費は一定であるため商品1点当たりの費用が減少する構造になります。売上拡大は規模が大きくなることで市場でのシェアアップに繋げます。具体的にはどういうことでしょうか?
・費用低減について、
商品生産するには人件費などの固定費が必要になります。この固定費は商品を1個だけ生産しても1,000個生産しても同じ額の費用が発生します。ということは商品を生産するのに固定費が1,000円必要だとすると、商品1個にかかる固定費は1,000円、1,000個にかかる固定費は1個当たり1円という計算が成り立ちます。
規模が拡大することで多くの商品が必要となりますし、多くの商品が売れていくことになります。必然的に商品の生産量も増えることから商品1個当たりの固定費が抑えられる、ひいては仕入コスト(費用)の削減に繋がるのです。規模が大きいことで仕入れ先に対する交渉力もアップする、これもスケールメリットです。
・売上拡大について、
限られた市場の中で店舗がたくさん増えても売り上げに繋がるの?という疑問が出てきますが、直近で手にする売上以外にもフランチャイズ・代理店にはスケールメリットの意味合いが存在します。それはブランド力の向上および、ブランド力向上による集客アップです。
いたるところで見慣れた看板を目にすると安心感を得られるとともに、そこに行けば安定的な商品を手にすることができるという購買心理が働きます。
これがフランチャイズ・代理店における最大の利点でしょう。ゼロから作り出すには時間と労力が必要ですが、フランチャイズ契約を結ぶことですぐにで得ることができるのは大きな魅力の1つです。消費者の購買心理を自社に向けるためには店舗数拡大におけるブランディングは不可欠であり、シェアアップには重要な要素です。その恩恵がフランチャイズ・代理店によって独立起業した加盟者に還元されるのです。スケールメリットの特徴といえるでしょう。
経営学等で使用される本来の意味合いとは少し違いますがフランチャイズ・代理店における「スケールメリット」はこのような意味を持っています。
カテゴリ:フランチャイズ・代理店
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